高級老人ホームは有料老人ホームの一種であるため、住宅型有料老人ホームと介護付き有料老人ホームがあります。介護士として働く場合、どちらでも勤務可能です。
仕事内容としては、住宅型有料老人ホームの場合、あくまでも住宅として住む高齢者を見守ることになります。介助をしなくて済むため、施設スタッフとしては心身の疲れが少ないのがメリットです。なぜ介護しなくていいのかと言うと、住宅型有料老人ホームでは、原則として施設スタッフによる介護サービスを提供していないからです。ただし、介護保険を請求しないおむつ替えなどの生活支援の範囲内であれば、スタッフがサポートすることになります。
なお、住宅型有料老人ホームの場合、訪問介護事業所を併設しているところがあるため、介護のための職員として採用される場合、ホーム内の職員ではなく、併設されている訪問介護事業所の職員として採用される可能性が高いです。事業所で入居者の訪問介護に伺う形で勤務するため、直接介護できないのがデメリットと言えるでしょう。
一方、介護付き有料老人ホームの場合は、併設される訪問介護事業所ではなく、施設スタッフとして介護士が常駐し、要介護度によってニーズに合う介護サービスを提供します。宿泊型老人ホームであるため、利用者の数や状態によって早出や遅出、夜勤もシフトに含まれることが多いです。入浴介助や離床介助、食事介助、見守り、レクリエーションなどの業務を行います。介護型老人保健施設と似ていますが、50名未満の小規模な人数であるため、忙しくて誰か介助を行う時に慌ただしさを感じることは少ないです。このように、多少余裕のある介助が行えることが、メリットになります。