働く際の注意点!

高級老人ホームは有料老人ホームの1種で、介護職員のメインの仕事は、身体介護や生活介護といった通常の介護業務になります。しかし通常の有料老人ホームと比べて、給料は高く人員も足りていて余裕を持って働くことができます。給料や忙しさなど今の職場に不満があるなら、働きやすいと言われている高級老人ホームに転職すると良いかもしれません。

ただし、高級老人ホームは特別養護老人ホームなどの公的施設や一般的な有料老人ホームより高額の入居一時金や月額料金を支払うため、スタッフの業務態度についてもクオリティの高いホスピタリティが求められます。実際に、高級老人ホームに勤務するスタッフは、常に笑顔を絶やさず、入居者に対して礼儀正しい姿勢を崩すことがありません。

高級老人ホームの入居者は富裕層で、日常的に良質のホスピタリティに慣れていると言えるでしょう。高額の入居一時金や施設利用料を払っている以上、介護職員に求めるホスピタリティの質も高まることも必然的であると考えなければなりません。しかしながら、介護職員が介護福祉士などの有資格者であったとしても、ホスピタリティの専門家であるとは言えません。富裕層の入居者に評価されるホスピタリティを身につけるためには、特別な訓練が必要です。

このため、高級老人ホームでは、スタッフのホスピタリティの向上のために、高級ホテルの接客業務や航空会社の客室乗務員の経験者などが講師として研修を行っています。しかし、このような研修を受けたとしても、その内容を生かせるかどうかはスタッフの意識次第です。入居者の身体に触れる身体介護を行う機会の多い介護職員には、より慎重な姿勢を伴うホスピタリティが求められるでしょう。接客のプロの指導を生かしつつ、介護独特のホスピタリティを工夫する努力が欠かせません。